携帯電話で会話中
無意識に告白をしてしまった

「あたしがあなたを好きだから！」

あたしは焦った

受話器のこちら側で赤面してた

自己嫌悪・・・

なぜ、言ってしまったのだろう・・・

衝動って怖い

三人で難波で昼食
そこに遅れてあなたがやってきた

あたしはなぜあなたが傍に居てくれるだけで
こんなにも心が落ち着くのだろう
なぜこんなにも幸せを感じるのだろう

室内遊園地で遊んでから
友達の家に戻りしばし雑談

その後、二人と合流し六人でカラオケ

一人が泥酔でお開き
友達の家に四人が戻りまた雑談

明け方、家路を辿る

関東から友達が来る事になり
以前とは違う遊園地で今度は五人で遊ぶ事になった

あたし達は三人で現地で二人と待ち合わせ

途中、道を間違えたりして時間が掛かった

その後、友達を送りに行き
二人で友達の家に戻って四人で雑談

そして岐路に着く

初めて二人で晩御飯を食べに行く事になり
何処に行くか試行錯誤

結局は友達の所に晩御飯を食べに行く事に決定

その頃には彼女とあなたは別れていた

あたしは好きだという気持ちを何も伝えなかった

あなたが傍に居てくれる
ただそれだけで良かった

あの頃は何も望んでいなかったんだ

あなたからあの子と付き合ってると聞かされたけど不思議と動揺は無く
なぜあの子と付き合う事にしたのか聞いてみた

「すごく気が合ったから」

ほんの数週間で相手の本質が解る筈も無く
以前同時に二人を見ていたあたしには
似合わない二人だと思う気持ちがあった

第一印象の感想は
「こんな人が自分の子供のパパだったらいいな・・・」

つまりは一目ボレ

あなたはとても落ち着きがあり
立ち居振舞いにもソツがなく
理想的な人でした

始まりは簡単
過程は苦しみ
物事の終わりには何があるの？

あなたに必要な事
「今を生きる」

あたしに必要な事
「未来を信じる」

僕はもう一人の人だけを
愛しつづける人生は
選ばないだろう

その事には何の意味もなく
何の安らぎもない

かと言ってもたくさんの人を
愛する訳でもない

つまりは誰も愛さないということなのさ

僕は自分の人生を
たった独りで生きていく
生き抜いて行く

「愛してる」と「好き」は違うと言うキミ
キミの見解はお互いを思い合うのが「愛」

だから、キミは僕の「愛」を否定した

キミの言いたい事は解った
けれどキミは僕の気持ちを
何一つ解っていない

解ろうとしていないのかな？
解りたくないのかな？

「無償の愛」を求めてるのかな？

だったら、僕に与えてみてよ？
出来ないのだから望むのはやめなよ

「いつか・・・」って期待を持たせるのは卑怯だよ

本当の「優しさ」を早く身につけたら？

僕は月？
キミは太陽？

そうではないな・・・

僕は月が好きなんだ
太陽は嫌いだから

照らされて輝くのが星

キミは星
限りなく遠く
とても美しく
光り輝く
とても静かに・・・

手の届かない星だから
永遠に好きでいられる

そんな虚しいモノでも
今の僕には必要なのさ

僕が恋をするのは
人間らしく居たいからだよ
少しでも生きてる証を見つけたいからだよ

絶望なんて既に味わった
失望なんて今更・・・

恋は感情の全てが生かされる

閉ざしたくは無いんだ

少しは「ヒト」でいたいんだ

なれないけれど「普通」でいたいんだ

キミと生きて行きたい思いは本当だよ

「信じる」なんて解らなくてもいい

ただキミがこの世で生きているなら
僕もこの世で生きて居たい
ただ、それだけの事・・・

キミと永遠に恋していたいんだ

夢を見させて
覚めない夢を
ずっとずっとね

キミが笑い
キミが泣く
今この時がキミをそうさせる

それでも見るのは甘い夢
覚めてもきっと甘い夢

信じさせてくれるの？
僕を失望させたりしない？

ねぇ？
僕がキミに与えてあげられるものは何？

決めた！

もう、あなたのことは忘れる

あなたの望み通りになってあげる

だから、もうあたしの目の前には
現れないでよね